いいたて雪っ娘

「いいたて雪っ娘」を育成した菅野元一は当農園の共同経営者であり、民間育種家です。1950年に飯舘村生まれ。福島県立農業高校で34年間教鞭をとり、定年退職した今も週に3日、生徒たちの前に立つ現役教師でもある。 一生の仕事として農業高校で生徒に教えると決めた時に一つの夢を持ちました。 「還暦のころに、世界から愛される品種を育種する」ということです。 その理由は、コシヒカリを育種した故石墨慶一郎博士の講演に感動したからです。 幸いにも飯舘村の我が家には戦後開拓した畑がありました。育種素材は現地に足を運び採種もできました。 特に中国吉林省瓜(うり)類研究所で出会った香りのよい、夕張メロンのような肉質のカボチャとの出会いは幸運でした。 

昭和56年に生まれ故郷の飯舘村唯一の高校である、相馬農業高校飯舘分校(現:飯舘校)に初任地である中通りの高校から転勤して自宅から通勤できるようになりました。 その当時1歳3か月の長男と妻を残しての単身赴任でしたが、自宅からの通勤は楽しく、飯舘の気候風土にあう野菜の育種にとりかかりました。交配と選別を繰り返す育種には動植物の観察眼が鋭い父の協力が絶対に必要でした。

このようにして、気の遠くなるような研究がスタートしたわけです。 全国の多くの友人・知人に食味試験をお願いしてきました。 畑に出没する猪からも美味しいカボチャを教えてもらった結果、「いいたて雪っ娘(こ)」が誕生し、2011年3月15日に品種登録され、それを受けて商標登録申請、登録しました。 ところが退職20日前に、あの忌まわしい3.11東日本大震災とそれに続く東電福島第一原発事故に遭遇し、家族も育種してきた種たちも避難を余儀なくされ、福島市内に避難し、栽培を続け、2017年3月31日、6年の避難生活から帰村しました。畑に電牧柵をめぐらして栽培を再開しました。どうぞこれからの「いいたて雪っ娘」の成長を見守ってください。

いいたて雪っ娘の特性は、 ①超保存性で、翌年2月ころまで室温保存が可能です ②ホクホクしっとりで、甘く食味がよい ③肉質がきれいである ④繊維が少なく、加工しやすい。栽培したい方のために、カボチャの種を販売しています。5ml(12~13粒)315円です。